斉藤孝  カメのブログ

カメの個人的ブログです。私の趣味、ガーデニング、友人との交流

『一閑張押花大皿』  山野草の押し花 2020年10月

 『一閑張押花大皿』  


           山野草の押し花 


  

      2020年10月   浅輪正彦 

 


 今回は押し花の話である。これ『一閑張押花大皿』(写真1)と呼ぶ山野草を素材にしたもの。親友の浅輪正彦さんの作品である。浅輪さんは、この皿は和菓子を置く銘々皿からヒントをえたという。香川県の竹工芸品には丸亀団扇と「一閑張」があり、その双方の作り方を取り入れた。


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 (写真1) 『一閑張押花大皿』


押し花にした山野草 

 猛暑であっても軽井沢の朝夕は涼しい。小さなカメの庭にも山野草は次々と咲いてくれる。ユキノシタ、カキドオシ、オダマキや秋には真っ赤に紅葉するカエデの葉などが苔むした岩の間に所狭しと育っている。 

 

オダマキ 

 日本の里山に自生する。草丈は10~70cmで長い茎の先に紫色した花を咲かせる。花びらのように見える部分は、「がく」が変化したものである。 


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(写真2)   オダマキ 

 

そのオダマキが深い渋茶の「一閑張」(写真3)に変わる。 

 

odamakiIkkan.jpg  (写真3) オダマキの押し花 

 

ユキノシタ 

 岩庭に最適な山野草(写真4)である。もともと山地の湿った場所に自生する。脈に沿って縞模様の斑が入った円い葉をつけ、初夏に下2枚の花びらだけが白い5弁花を咲かせる。 


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 (写真4) ユキノシタ 

 

カキドオシ 

 雑草扱いされるが小さな紫の花を付ける。カキドオシ(垣通し)(写真5)は、シソ科の植物なので香が強く匂う。生け垣の下などで隣接地から垣根を突き抜けるほど、勢いよく伸びてくるからだ。 

 

kakitoshi.jpg   (写真5)  カキドオシ 

 

カエデ 

 カエデの葉は紅葉して美しいことから、モミジ(写真6)と呼ばれるようになった。 

  kaaede.jpg 

     (写真6)  紅葉したカエデの葉 

 


写真7は、『一閑張押花大皿』の完成した姿である 



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 (写真7) 『一閑張押花大皿』完成した姿 

 

『一閑張』とは何か 

 最初に見た印象は、竹ざる、編み笠、番傘、押し花付きの和紙の竹飾り皿、等々の言葉しか思いつかなかった。裏側を見ると和紙に漆と柿渋が塗られている。たいそう手の込んだ作品なのだ。そもそも「一閑張(いっかんばり)」とは何か。 

 

「一閑張」は、日本の伝統工芸品である紙漆細工のことである。まず紙漆細工を作る方法がよくわからない。調べてみると、中国の明時代に日本に亡命した「飛来一閑」が伝えて広めた技術なので一閑張になったという説もある。しかし人名に由来するとは考えにくい。 むしろ日本の農民から生まれたという説を信じたい。つまり、農民が農閑期の閑な時に作っていたものが「一閑張」と呼ばれるようになった。そして一貫の重さにも耐えるほど丈夫なので「一貫張」と最初は呼んでいたという説。こっちの方がなんとなく合点がいく。 

 

農民の知恵の産物 

 道具を長持ちさせるという農民の知恵の産物なのだ。古和紙と糊そして竹で道具を補強する。これらは貧乏な農民でも手に入りやすい材料といえる。傷んできた場合は張り直して修理すれば、使い続けられる。和紙の上に漆や柿渋を塗れば防水効果もありさらに強度は増す。プラスチック製品と違いまさにエコロジーに徹している。 

 

作り方は、「下張り」「上張り」「塗り」の三段階に分けられる。 

(手順1)下張り 土台となる木型や竹かごなどに、糊で和紙を張り重ね。 

(手順2)上張り 仕上げの和紙を張る。皺が寄らず、継ぎ目が分からないよう、形に合わせて張り重ねる。 

(手順3)塗り  最後に柿渋や漆などで表面を塗装する。柿渋には、防腐・防虫・防水などの効果がある。 

さらにその作り方は浅輪正彦さんの話から具体的に理解できた。 

 

  浅輪さんは、先にも述べたが和菓子を置く銘々皿(写真8)からヒントをえたという。特に愛妻、浅輪昭子さんの生まれ故郷である香川県そこは竹工芸品「丸亀団扇」と「一閑張」昔から有名だった。双方から作り方を取り入れたそうだ。それだけではなく、若冲の「葡萄図」にある虫食いの葉に影響されて虫食いの葉を多く集めた。しかもフランスワイン研修旅行中に集めて保存していた虫に食われた押し葉を皿(写真9)に張り付けて透明漆を塗ったという。浅輪さんは何事にもこだわる凝り性なのだ。 


kozara.jpg

  

  (写真8) 小皿 

 


mushikui.jpg  (写真9)      虫食いの葉皿 

  

浅輪名人の作業は以下のような手順で行う。 

 (手順1) 松井田の真竹を使って竹籤を作る。幅3㎜、厚さ0.3㎜にして2本ずつを「六つ目編み」直径40㎝の大笊を編む。 

 (手順2) 笊の裏面にはティッシュをちぎって糊付け、その上に三角形に切った厚手の和紙の角を中心に合わせて貼る。和紙は白川郷の特産五箇山和紙(写真10)。余分な和紙を切り、松井田で作った柿渋を何度も塗る。 

 

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 (写真10)     白川郷の特産五箇山和紙 

 

(手順3) 6、7月に集めた花を押し花にして、乾燥させて笊の表面に配置して糊付けする。その上に極薄の和紙を糊付けして押さえ(写真11)、その上に透明漆を塗る。 

  usuwashi.jpg

(写真11)     極薄の和紙を糊付けして押さえ

  

裏は何回も繰り返して乾燥しかわいた布で「みがき」上げてあるから深い渋茶なっている。根気のいる技が必要になる。 

 

浅輪正彦さんのプロフィール 

 竹取の翁と称される竹細工の名人。思いつめたら何事も一心不乱で正義感の持ち主。コロナ時代から取り残された達人なのか・・。 余談であるが、「柿渋」の力はコロナを殺すという報道もあった。先達の知恵は時空を超えて素晴らしい。


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猛暑日の狂い咲き桜 2020年9月


  猛暑日の狂い咲き桜               

                                               2020年9月   作並便り

                          澤井 清
筆者横顔
 仙台作並の後期高齢者。某女子大名誉教授。現在は全日空作並支局長。全日空とは「全」ての「日」が「空」いていること。 趣味は多彩。ジャズ喫茶めぐり、写真、ハイレゾオーディオなど。新型コロナ感染の時代になりナチュラリストへ変身。


  途方もなく長く感じた梅雨が終わり、本格的な夏が到来したと思いきや瞬く間に9月となりましたが、季節はまだまだ盛夏の趣は衰えを見せません。
 今年の夏は「コロナウィルス」の影響で旅行、飲食、外出も自粛、その上猛暑の洗礼を受けるなど最悪の年でした。このため、「おうちタイム」の生活を余儀なくされましたが、反面今まであまり関心のなかった自然界に関心を持つようになった。
 8月26日、北国仙台作並でも朝から猛烈な暑さを感じ庭に水まきを開始した。すると、桜の枝の一部につぼみらしき桜の花が咲いていた。
 我が家の桜は大型鉢植えで10年、今年は4月下旬に既に開花。

          季節外れに咲いた「狂い咲き桜?」。

 一般に季節外れに咲く桜の原因は、①虫による「食害」、②台風による落葉と言われている。桜の花芽は夏の間にでき、冬の低温に備えるため葉から「休眠ホルモン」を出し、花芽を硬くして翌年の春まで咲かないように備える。しかし、虫による食害でほとんどの葉を失ってしまうと「休眠ホルモン」の供給が止まり、休眠できずに秋に気温が適温になった頃合いに開花する。台風で葉っぱが無くなると食害と同様、休眠ホルモンの供給が止まってしまう。
 今回の桜の開花は虫による「食害」や「台風」ではなく、「梅雨」が長かったこと、まれに見る「猛暑」の影響による「狂い咲き」と思われる。

  狂い咲き桜
8月桜
  8月26日 午前9時 筆者撮影

 今年は更に例年になく地植えした山野草「レンゲショウマ」、「狐のカミソリ」、「夏水仙」が初めて開花した。これも猛暑の影響か?。こちらも併せて紹介する。

レンゲショウマ
 日本特産の1属1種の花。レンゲショウマ属の多年草。
花が蓮に、葉が「サラシナショウマ」に似ているのでレンゲショウマと命名。
「レンゲショウマ」と言えば奥多摩御岳山が日本一の群生地として知られている。毎年7月下旬〜8月中旬にかけて「みたけレンゲショウマまつり」が開催。

れんげしょうま
 8月15日 10時27分 筆者撮影

キツネノカミソリ(狐の剃刀)
 ヒガンバナ科の多年草草球根植物。ヒガンバナは人里の刈り取り草原や河原だけに生息するが、キツネノカミソリは林緑や明るい針葉樹に生育。花の形がカミソリに似ていることから命名。

狐カミソリ
 8月18日 15時28分 筆者撮影

ナツズイセン(夏水仙)
 ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。和名は、葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くことから呼ばれる。また、花期に葉がないことから、俗に「ハダカユリ」とも。東北の八戸市では「カラスノカミソリ」とも呼ばれる。

夏スイセン
 8月15日 10時10分 筆者撮影

夏水仙を見るのは初めて。貴重な山野草を庭で見るだけではもったいないので、室内で見れる様、花瓶に生けてみた。庭で見るのと違いダイナミックに見事に咲いた「夏水仙」。猛暑真っ盛りであるが、しばし、爽やかな気分転換ができた。

花瓶夏水仙

 想定外のパンデミック、「コロナ・ウィルス」で揺れた今年の夏。「おうちタイム」で過ごされている方も多いと思われます。最後にフレンチ・ジャズの大御所ミッシェル・ルグラン(Michel  Legrand)のスクリーン・ミユージック「おもいでの夏」をお届けします。華麗でエレガントなミッシェル・ルグランの演奏をお楽しみ下さい。



    (出典YouTube  https://youtu.be/R5CBdBCMCmI)

 「おもいでの夏」は現在、CD、Hi-Res 音源として下記のとおり入手可能である。

 紹介 CD

ミッシェル

「ミシェル・ルグラン&ステファン・グラッペリ おもいでの夏」 
2012年3月21日発売:ユニバーサル・ミュージック UCCU-6190 ¥1,885

 ミシェル・ルグランの「ピアノ」とステファン・グラッペリの「ヴァイオリン」の音色が癒合したお洒落なCD。バックのオーケストラも両者を引き立てコーラスもある、癒しのアルバム。「おもいでの夏」以外に「シェルブールの雨傘」「枯葉」等が収録。

 紹介ハイレゾ(Hi-Res)音源

ハイレゾ盤

 Hi-Res AUDIO e-onkyo music ミシェル・ルグラン名曲集 (アルト・サックス: ジュルジュ・ロベール) 2017年4月22日発売 flac 48kHz/24bit  ¥3,000

 ミッシェル・ルグランの名曲をオーケストラサウンドに乗せてアルトサックスで演奏するラグジュアリーな質感のハイレゾ音源。「おもいでの夏」以外に「シェルブールの雨傘」などミッシェル・ルグランの映画ベスト盤として楽しむことができる。なお、ミッシェル・ルグラン(Michel Legrand)は2019年1月26日死去86歳没。


              作並のナチュラリスト
                         澤井 清

 

澤井 清先生 貴重な投稿、ありがとうございました。 カメ

 








信州上田  『無言館』を訪れる   2020年8月

  本当のアルスロンガ
         2020年8月  『無言館』を訪れた

アルスロンガはアルスロンガ農園の名前として使ってきた。
アルスロンガとはラテン語で、

ARS LONGA  VITA BREVIS
アルスロンガ、ウィータブレウィス

その意味は、

「芸術家の命は短く、その作品は永遠に残る。」

本当のアルスロンガを訪れた。
真夏8月の蒸し暑い午後だった。2020年8月5日の信州上田。
そこには『無言館』と呼ぶ小さな美術館がある。
上田市の森の丘にひっそりと建っていた。

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  (上田市郊外の小さな森の丘にひっそりと建っている。)

第二次世界大戦で戦没した画学生の慰霊のために作られた展示施設といえる。
そこで展示されている作品は全て彼等の遺作ばかりである。

「画学生は戦没したが、その作品は永遠に残る。」

本当のアルスロンガといえるだろう。

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 (『無言館』の入口。壁面はコンクリート打ちっ放しで無言だ。キリスト教教会のよう。)

館長である窪島誠一郎氏(作家水上勉氏の御子息)の言葉をそのまま引用させてもらった。出典は「https://mugonkan.jp」である。

あなたを知らない
遠い見知らぬ異国で死んだ画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのはあなたが遺のこしたたった一枚の絵だ

あなたの絵は朱い血の色にそまっているが
それは人の身体を流れる血ではなく
あなたが別れた祖国のあのふるさとの夕灼やけ色
あなたの胸をそめている父や母の愛の色だ

どうか恨まないでほしい
どうか咽なかないでほしい
愚かな私たちがあなたがあれほど私たちに告げたかった言葉に
今ようやく五十年も経ってたどりついたことを

どうか許してほしい
五十年を生きた私たちのだれもが
これまで一度として
あなたの絵のせつない叫びに耳を傾けなかったことを

遠い見知らぬ異国で死んだ画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのはあなたが遺したたった一枚の絵だ
その絵に刻きざまれたかけがえのないあなたの生命の時間だけだ

窪島氏のこの素晴らしい言葉だけで『無言館』の解説は完璧である。

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    (絵画だけでなく、絵の道具や手紙などもあった。無言の空間だ。)

涙が出た。これは反戦のメッセージではない。戦後75年も過ぎて新型コロナで揺らぐ今の日本そして世界中の悲痛な叫び。これもやがて絵画の題材になるだろう。

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  (ある画学生は最愛の妻の裸婦像を描く。事実は違っていた。)

若者達が戦没するまでに残された貴重な生きる時間。画学生という才能があったからこそ最後まで絵筆を取ることができた。ある画学生は母親や妹の姿を描く。あるものは最愛の妻の裸婦像を描く。妻といつまでも抱き合って生きていきたかった。乳房は生々しく、大きな手と指は美しく描かれている。さぞかし無念だったろう。絵画は物語として永遠に語ってくれる。

裸婦像の顔は鼻筋のとおる面長美人。かなり緊張している。自分の妻の赤裸々な姿をよくまあここまで描けたものと感心していた。しかし間違っていた。
この裸婦像の絵学生(日高安典さん)は、アルバイトのモデルを描いたのだ。その事実は2020年8月9日NHK放送の特集番組によって明らかにされた。75年過ぎてモデルであった女性が名乗り出たのである。そして手紙を書いてよこした。番組では、窪島氏がみずからの言葉で80歳過ぎになったモデルの手紙を読んだ。せつない心情が伝わってきた。(私がテレビ放送から要約)

下北沢駅で待ち合わせました。・・・・
あの夏の日を忘れていません。・・・・・
私は絵に会いにとうとうやって来ました。
・・・・・・、
私は緊張していました・・・。
あまりにもの緊張で私がしゃがみこむと
安典さんは絵の具だらけの汚れた両手で
私を抱きしめてくれましたね・・・。

素晴らしい内容だった。このモデルは独身を通してきたという。彼女はどんな人生を過ごしたのだろうか。

            kakudai.jpg        sakuma.jpg


(内部の展示場は真夏でも涼しい。静かだった。館内は撮影禁止。そこで絵葉書やパンフレットの写真を利用した。右の婦人像は実際の奥さんらしい。美人でまるでルノワールの絵。)

展示されているものは絵画だけでなく、絵の道具や手紙などもあった。遺作は未完のものも多く、それだけに画学生らが才能を花開かせる前に戦場で散った残念さを汲み取ることができる。どれもが素朴であるからなおさら深く感動させられた。
鹿児島知覧にある特攻平和会館とは全く違い反戦のメッセージを前面に出さず、すがすがしく心地よいアルスロンガだった。心からご冥福を祈り平和を誓った。

「武器は破片として残るが、芸術は永遠に輝いている。」

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   (キリスト教会のような天井に描かれたデッサンの遺品集)

なお、NHK日曜美術館で『無言館』が取り上げられた。
「無言館の扉  語り続ける戦没画学生」という題名。
2020年8月9日(日)午前9:00〜9:45に放送された。
再放送は2020年8月16日(日)午後8:00〜8:45である。

遺作の保存状態はどれもが良好。もちろん復元には莫大なお金が必要だった。現在も寄付金で運営されている。多くの支援者を待っている。

2020年8月5日は、実に感動したアルスロンガの夏だった。

『無言館』のWebサイトは下記の通りである。作品と談話など引用させてもらい心から感謝する。多数のみなさまが『無言館』を訪れることを希望したい。

      https://mugonkan.jp

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幸せの青い鳥「オオルリ」    2020年6月

 


幸せの青い鳥「オオルリ」  

       -奇跡の羽ばたきー

            2020年6月 作並便り

                                              澤井 清  

筆者横顔

 仙台作並の後期高齢者。某女子大名誉教授。現在は全日空作並支局長。全日空とは「全」ての「日」が「空」いていること。 趣味は多彩。ジャズ喫茶めぐり、写真、ハイレゾオーディオなど。新型コロナ感染の時代になりナチュラリストへ変身。


今回は、幸せの青い鳥「オオルリ」について報告します。
 5月7日の午後2時頃、我が家の高窓(5m)に「ゴッン!」という音。「何か、ぶつかった?」家内が何事かと外に出て見ると、そこには、全長16cm程の青い鳥(瑠璃色のオオルリ?実物を見るのはこれが初めて!)が地面に横たわっていました。窓に激突、落下。微動だにしない。窓に映った新緑の木々と青空を目指していたのだろうか。

 家内が、「オオルリ」を手ですくって家の中へ。ぐったりしている「オオルリ」にをやり、割ばしの上に。しばらくすると、家内の姿を追って、目を、頭を動かし始めた。さらにを飲ませると室内で羽ばたくまでに回復。手の平に乗り落ち着いた様子。


  (写真1  手乗りオオルリ ?)

写真1


「オオルリ」といえば私の愛用する鳥画入り「特製趣味用箋」の中で1番お気に入りの鳥。望遠レンズ撮影による「オオルリ」の写真は見たことがあるが、このように至近距離で実物を見たのはこれが初めて。野鳥の手の上の姿は稀なので紹介します。

  「オオルリ」は主に夏鳥として4月下旬頃日本に渡来し、冬季は東南アジアで越冬。南西諸島を除く北海道から九州まで全国各地で繁殖。「ルリ」と名の付く鮮やかな瑠璃色の体は美しく、日本で見られる夏鳥の中でも人気の高い野鳥。高い木の上で朗らかにさえずる、姿も凛々しい。一見よく似た鳥として「コルリ」がいるが、「鳥類図鑑」で調べると、外見上一番の違いは、のどので判別とのこと。「オオルリ」が黒色もしくは濃い青色に対して、「コルリ」は真っ白。まさしく今回の鳥はオスの「オオルリ」。ちなみに「オオルリ」のからだの色は、オスは瑠璃色、メスは淡い褐色である。


   (写真2  ハンサム・・ 

        写真2


「オオルリ」は国際自然保護連合(IUCN)の軽度懸念(レッドリストで生物種を危険性の高さで分類したカテゴリーの一つ)を受け、日本では東京都北多摩をはじめ、千葉、山形、神奈川、大阪府、和歌山、山口、福岡、茨城、滋賀、埼玉、兵庫、岡山県でレッドリストの指定を受けている。また、「オオルリ」は「ウグイス」、「キビタキ」と「三大美声鳴鳥」のひとつと呼ばれるほど美しい声でさえずります。それでは「オオルリ」の美声を「YouTube動画」からお聴きください。

 

 

   出典  YouTube (https://youtu.be/qSS9zkATiyA)

 

 「オオルリ」にとってアクシデントも、自分にとっては生の「オオルリ」との出会いになった。あの日、無事に空に吸い込まれるように飛び立っていった「オオルリ」。
明日もまた、我が家上空を縄張りに、渡りの季節を迎えるまで、声高らかにさえずってくれることを期待してしまう。
 今日も、青い空を見上げながら、あの鮮やかな瑠璃色を思い出している。 

 

                 作並のナチュラリスト
                          澤井 清

 

澤井 清先生 貴重な投稿、ありがとうございました。 カメ

 


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カメの絵画と音楽の旅    2020年4月


カメの絵画と音楽の旅
 パンデミックとインフォデミック(情報感染症)       
          2020年4月  斉藤 孝 

 "Youth is not a time of life; 
                       it is a state of mind"

これはサミュエル・ウルマン(Samuel Ullman)の「青春の詩」の一節。確かに後期高齢者にとり励みになる内容です

 青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
  薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、
  たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。

 
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     『プリマヴェーラ』フィレンツェのウッフィツィ美術館

ボッティチェリの 『プリマヴェーラ』
 2018年3月にフィレンツェのウッフィツィ美術館に早朝一番に入館して、大好きなボッティチェリの『プリマヴェーラ』を夫婦で独り占めできました。テーマは「愛」。中央に、位置を高くして君臨しているのは、愛の女神ヴィーナス。 
『ヴィーナスの誕生』のヴィーナスと比べると、衣装を身に着け、慎み深い姿です。素敵なのは、透けるような白色のドレスを着用した妖艶な女性が描かれている。半透明のドレスをまとい踊る三人の女性は、左は「愛欲」、中央は「純潔」、右が「愛」の女神だそうです。 しなやかな肢体の三人の女神に「ゆたかな想像力、炎える情熱」を感じました。 

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 『ヴィーナスの誕生』  ボッティチェリ
西風の神ゼフュロスと、大地の女神クロリスが風を吹き出してヴィーナスの移動を助けています。

フィレンツェのトランプ
 15世紀のフィレンツェは100年前のペスト汚染による甚大な被害も忘れメディチ家による強権的都市国家の繁栄の時代でした。メディチ家は貴族でも王族でもない怪しげなビジネスマンでした。米国トランプ大統領に似た不動産投資や高利貸しで財を築き上げた人物。そしてメディチ家は代々美術絵画など芸術家のパトロンになりました。ボッティチェリもメディチ家の庇護の下で人気を得ていました。

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  ボッティチェリのマリア  ィレンツェのウッフィツィ美術館 

『東方三博士の礼拝 』
 ボッティチェリは有名な『東方三博士の礼拝 』を描いています。イエスの降誕を告げる新星を発見した東方の三人の王がベツレヘムでイエスを礼拝しています。大富豪メディチ家の人物や当時の知識人などの顔も見えます。右端に立っているのはボッティチェリ本人だそうです。

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 『東方三博士の礼拝 』ボッティチェリ  ィレンツェのウッフィツィ美術館

海外旅行は全て中止
 このブログを書いている2020年3月26日は新型コロナウィルス汚染が世界中に広まっています。私たち老夫婦は3月にローマ観光を計画していました。さらに5月末はコペンハーゲンからスエーデンのストックフォルムまで列車で行き、オスロを経てノルウェーでフィヨルドを見るという詳細な観光を予定していました。全てキャンセルしました。海外旅行もおそらく一年くらいは危険な状態が続くようで落胆しています。観光産業の被害は甚大。2020年の東京オリンピックは延期になったり、暗いニュースばかり続きます。

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『ウルビーノのヴィーナス』フィレンツェ ウッフィツィ美術館
1538年 ティツィアーノの代表作。

70歳以上の新型コロナ感染者は死んでもらう。
 これがイタリアの医療関係者の本音なのでしょうか。医療崩壊が進み、まるでベスビオス火山の溶岩に埋もれる恐怖に脅えるポンペイ最後の日のよう。イタリアは世界一死者が多い国になるようです。私の大好きなイタリアを心底案じています。ローマやフローレンス、ラベンナとボローニア、パドバやベネチアにもう行くことができない。しっかり頑張って生き抜いて下さい。

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『ローマ人のバカ騒ぎ』 パリ オルセー美術館 

OvershootLockdown
 新型コロナウィルス感染者の発見をまるで中世の魔女狩りのように日夜報じています。朝からテレビで感染爆発の重大局面(Overshoot)を叫んでいます。Overshootという用語は医学辞書にも載っていません。小池都知事は都市封鎖(Lockdown)を要請したいと叫んでいます。Lockdownという用語は、セキュリティ強化のためにソフトの機能を制限するというIT用語なのでなんとなく理解できます。もともと両方とも怪しげな英語なので意味は曖昧ですから無暗に使うべきでないと思います。世界のメディアは言葉だけで過激に人々を煽り立ています。

オランダ フェルメール
 『真珠の耳飾りの少女』フェルメール 1665年 オランダ マウリッツハイス美術館

無名の絵画を楽しむ(YouTube映像)
 暗いニュースで気落ちしている所で心休まる絵画と音楽を鑑賞しましょう。出典はYouTubeの投稿作品です。最初のものは名画ではなく、無名の画家によるもので主にスエーデンやデンマークなど北欧諸国の作品です。出典はスペイン語で解説されていました。著作権もある素敵な映像を借用しました。感謝します。
音楽は、モーツァルト、ベートーヴェン、バッハ、ショパン、シュトラウス、チャイコフスキーの名曲ばかりで、音質も素晴らしい。


  出典 YouTube (https://youtu.be/cKkDMiGUbUw)

次は、その続編ともいえるものでオーストリアや南ドイツ、そしてスイスアルプスも描いています。チロリアン民族衣装を身に着けた作品が多いようです。このYouTube投稿者も先のものと同じ人物です。

ヨハン・パッヘルベルの作品『カノン』
 最初の名曲は、ヨハン・パッヘルベルの作品『カノン』です。ヨハン・パッヘルベル(1653年~1706年)はバロック時代に活躍したドイツのオルガン奏者。バッハやヘンデルと同時代の人でバッハに影響を与えました。カノン(Canon)とは奏でる曲を模倣しながら追っかけて進む様式。もともとカノンの意味はキリスト教では聖書や教会規則のことです。日本のカメラ会社の名前「Canon」は実に素晴らしい命名ですね。
カノンに続く名曲は、軽快なシュトラウスのワルツです。


    出典 YouTube (https://youtu.be/8XdHP_fQoB0)

パンデミック
 これは感染症の世界的流行をいう。こんな言葉は知りませんでした。Pandemicと書き「Pan」が付いていますからラテン語の「汎」に当たります。PanAmericaのように使われていました。語源にこだわればギリシア語のPandemia(ラテン文字表記)となります。14世紀のペストや19世紀のコレラ、さらに20世紀のインフルエンザはパンデミックになります。スペイン・インフルエンザは一億人の死者をだしたそう。国名まで付けられたスペインは大変迷惑なことになりました。「武漢病毒」や「中国コロナ肺炎」と呼ばれたくない習近平主席の焦りにも同情します。一党独裁で頑強な中国共産党政権も揺さぶられています。

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 『洗礼者聖ヨハネの斬首』 17世紀 カラヴァッジョ マルタ共和国美術館

ミケランジェロ・カラヴァッジョ(1571年 - 1610年)はルネサンス期の後に登場。ローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動し人間の姿を写実的に描きました。
彼の素行はかなり悪名高く、喧嘩に明け暮れる生活でした。ローマ法王から死刑宣告を受けたりマルタ島で逮捕されたりしましたがこの作品はマルタ騎士団長の要求により描いたそうです。カラヴァッジョの波乱万丈の生涯を描いたイタリア映画は面白かった。名作がマルタ島に残っていたことに驚きました。

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 『バベルの塔』 ブリューゲル アブダビ・ルーブル美術館 

GAFAはバベルの塔
 GAFAに代表されるITネット世界は「バベルの塔」のようです。バベルの塔の例え話はあまりにも有名。この地球に暮らす人々は、同じ言葉を話すひとつの民族でした。東方に移動しながら生活し、シュメールという土地にたどり着きます。シュメールはメソポタミアで現在のイラク。そこで人々は、石の代わりにレンガや漆喰の代わりにアスファルトを用いて人工的な創造物を作りました。レンガとアスファルトは自然物ではなく人の知恵の産物。しかもその産物の構想が奇想天外。天に届くほどの高い塔を作るということです。人類はこんな技術を考えたことで傲慢になった。まるでGAFAに似ています。神の戒めが始まりました。人々が同じ言葉を使うからいけない。人々が使う言葉を異なったものにし、お互いにコミュニケーションできなくしました。その言葉を様々な異なるものにされた天罰を人間の知恵で無視。インターネットは共通の言葉になってしまった。GAFAはバベルの塔なのか。

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絵中絵』 絵の中にさらに絵が映っている絵のこと。誰の作品なのか。

武漢病毒
 米国ポンペイオ国務長官はG7テレビ会議で「武漢コロナ」と命名すべきと主張したところ各国は猛反対しました。それは中国語で「武漢病毒」と表記されるので強烈な文字列ですね。ところがトランプ大統領の美国の感染者数は中国を超して世界一となりました。中米逆転の順位なので習近平指導部は大喜びしています。イタリアやスペインの対応の悪さをせせら笑ったトランプ大統領の面子はガタ落ちです。この単細胞大統領では病毒汚染のアメリカを救えません。美国経済の損失は甚大です。これまで一党独裁による強権で病毒汚染を隠してきた習近平も悪い。

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 『夜警』レンブラント アムステルダムの国立美術館

チューリップ投機
 16世紀のネーデルランド地方(オランダ)は東インド会社によるジャワ諸島の経営、そして極東のジャパング(日本長崎)までに進出して繁栄していました。国王よりも裕福な市民階級が政治を運営。彼らの衣装は喪服みたいな黒です。レンブラントは彼らのお抱え絵師。いまでいう人物写真の撮影家だった。ブルジアジーと呼ばれる彼らが人体の解剖を試みている。投機も盛んでトルコの球根花、チューリップを投機対象にしました。重商主義の誕生。

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  解剖の実習 レンブラント まるで写真のようです。  左のバイオリンを弾く女は珍しい。

「パンデミック」は世界の民衆の心を一つにしました。政治紛争、国際紛争、宗教紛争、経済紛争などに比べると病魔という見えざる人類共有の敵はものすごい恐怖です。世界中の医療従事者を応援しましょう。人類よコロナに負けるな。

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レンブランドの自画像  田舎爺さんの面構えです
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         『キリスト降架』ルーベンス 三連祭壇画 アントワープ 
児童文学『フランダースの犬』は19世紀に出版されたネロと愛犬パトラッシュの物語。ネロはアントワープの聖母大聖堂のこの祭壇画を見ること叶わず死んでしまう。日本人好みのお話。

黒死病の再来
 テレビを見ても大きなマスクで顔を隠す女性ばかりでつまらない。鼻の高いイスパニアのセニョリータ美人も無残なマスク姿です。それにしてもイタリアの感染者数と死亡率はものすごく悲惨な数字です。黒死病(ペスト)を彷彿させる状況です。接吻と抱擁を日常の挨拶行為とするような濃厚接触も原因なのでしょうか。陽気でのんきなイタリア人が気の毒です。病院の廊下に横たわる患者にはベットも提供されていない。医療崩壊そして多くの棺桶が薄暗い体育館に並んでいました。

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(左)アレクサンドル・カバネルの『ヴィーナスの誕生』1863年 オルセー美術館
(右)アドルフ・ブグローの『ヴィーナスの誕生』1879年 オルセー美術館

ブグローの官能的な裸婦像
 15世紀ルネッサンス時代のボッティチェッリ『ヴィーナスの誕生』はフィレンツェのウッフィツィ美術館にあり、その前で私は堂々と写真を撮りました。オルセー美術館のブグローの『ヴィーナスの誕生』はあまりにも官能的な裸婦像なので私は長時間立ち止まれませんでした。凝視していると変態老人と勘違いされる。19世紀になると耽美的なブグローの画風は当時の人々の好みに合ったのですね。ブグローのヴィーナスはイルカに貝殻を引っ張らせています。そして多くの天使(キューピッド)を描いています。

ウィリアム・ブグローは、19世紀のフランスのアカデミズム絵画を代表するフランス画家です。このアカデミーとは美術学校のことで、17世紀の太陽王ルイ14世治時代に創設されました。アカデミー会員が描く題材は歴史画や神話画が中心であり、肖像画、静物画などは好まれなかったそうです。ブグローの『夜』『ブシューケーの誘惑』『ニュンペーたち』などの名作を鑑賞しましょう。


    出典 YouTube(https://youtu.be/PXQUmZKJ0H8)

ミラノ・ファッション
 イタリアが何故こんな無残な状態になったのか。一説には北イタリアにある中国人村のお針子さん達が旧正月に大陸に戻った時、感染して戻ってきたせいではないかと言われています。約40万人もの中国人がイタリアで生計を営んでいます。ミラノ・ファッションなどアパレル製品をメイドインイタリアにするためです。中国に外注させるとメイドインチャイナになるのです。怪しからん姑息な理由。

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    胸を触る男 誰の作品なのか不明

東京オリンピックは延期
 2020年東京オリンピックは延期になりました。オリンピックの目的はスポーツを通じての世界連帯です。ただ事実は金持ち国家のスポーツ競争になり商業主義的で本来の目的である世界連帯など眼中にありません。古代オリンピック精神を忘れてしまった。

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  眼つきが鋭い美女 アブダビ・ルーブル

真の世界連帯ができた。
 あの強気のトランプ大統領も米国の悲惨な状況に驚愕。習近平主席も大きな顔に大きなマスクを付けて弱り切った真顔を隠しています。
それに比べると安倍首相はマスクなど一切付けず堂々と答弁しています。もっと素敵に見えてきたのは小池都知事の危機管理施策を答弁する姿ですね。

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 『牛乳を注ぐ女』 フェルメール

人類共通の敵に対峙
 感染症と人類との関係は一万年前からだそうです。人間が野生動物を家畜としたことに始る。ウシからは天然痘、アヒルからインフルエンザなど野生動物のウィルスが人間に持ち込まれた。そして人から人へとウィルスは感染し天然痘やペストになる。
新型コロナウィルスによって世界中が歴史上はじめて人類共通の敵に対峙しています。オリンピックのような人為的なイベントよりも感染症という病魔によって真の世界連帯が実現しました。

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 『横笛を吹く少年』マネ オルセー美術館

歴史的変革を推進
 14世紀のペスト汚染に似た恐怖を人類に与えています。有頂天になっていた人類に対する戒めですね。ペストは西欧に限定されたものでしたが、ドイツの人口は半減。感染爆発の結果です。ペストの影響は歴史的大変革を誘発したのです。農奴人口の半減によって人材の奪い合いにどう対応すべきか。人材確保のためには賃金を払う必要がある。それが貨幣経済の誕生となりました。ペストという死に至る病は神に祈るだけでは救済されなかった。カトリック教会に対する不信感となり宗教改革へと発展しました。生活における衛生意識も変わりました。下水を整備して町を清潔にするようになりました。ペストは西欧世界の姿を大変革しました。

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 カメはフローレンスの小美術館で世界を深刻に憂慮しています。それにしても裸婦が多い。

優雅な日傘をさす女性
 コロナ・パンデミックの私の苦言は止めて、名作絵画の話に熱中しましょう。まず、クロード・モネ。印象派を代表するフランスの画家です。代表作である『印象・日の出』(1872年)は印象派の名前の由来になりました。私の好きなのは『散歩、日傘をさす女性』と『日傘の女性、モネ夫人と息子』です。

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  『散歩、日傘をさす女性』モネが1875年に描いた絵画

モネの『草上の昼食』
 印象派クロード・モネの初期の代表作『草上の昼食』です。モスクワ・プーシキン美術館で鑑賞することができました。混同することは、マネの『草上の昼食』もあること。マネのものに刺激されてモネがマネたようです。戸外の風景の中に人物像を描くことは当時珍しかった。

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『草上の昼食』モネ モスクワ・プーシキン美術館

マネの『草上の昼食』
 ヌード姿の美女を囲む二人の男は服を身に着けています。セクハラ絵画。いつの時代も男性の欲望を描いているようです。なお、モネの『草上の昼食』はマネのものに感銘を受けて描かれた。

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  『草上のヌード美人』 マネ  パリ・オルセー美術館

ルノワール 
 

ピエール=オーギュスト・ルノワールは、フランスの印象派の画家です。後期から作風に変化が現れたことからポスト印象派とも言われます。

風景画や家族・親族・自画像・友人・画家・画商・裸婦など身近な人物を始め、パトロンや芸術愛好家、特定のモデルなど人物画が多い。風俗画や神話画、静物画なども手がけています

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    彼女の妖艶なお尻に魅了されました。 モスクワ プーシキン美術館

ではルノワール絵画をYouTube映像で流します。これは静止画のコレクションですがルノワールの世界を十分に堪能できる傑作です。


出典  YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=l8c6L2S0izA)

ルノワールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』(1876年)はモンマルトルにあるダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」での舞踏会を題材としています。画中の人物たちは、ルノワールの実在の友人たちで多くの名前は判明しているそうです。みんな幸福な笑顔で楽しそう。19世紀末、新型コロナ感染はなかった。
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「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 ルノアール オルセー美術館

モネの絵画集(YouTube)
 このモネ絵画集には1887年~最晩年までの作品が収録されていますモネの代表作であるジュヴェルニーの庭園の池に浮かぶ睡蓮。「積みわら」「ポプラ樹」「ルーアン大聖堂」などモネの世界を楽しめる絵画の傑作映像です。音楽は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第 3 番ト長調です。


 出典  YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=xoTe-ODo9n0)

ドビュッシーの音楽とモネ
 これも素敵なドビュッシーの名曲付きのモネのYouTube絵画集。サン・サラザール駅』からジヴェルニーの庭の作品を収めています。
ワインの盃を片手にして優雅な時間を過ごせます。赤ならばブルゴーニュのピノ・ノアール。白は好物のシャブリになりますね。ドビュッシーは重奏な暗い気持ちにさせるドイツ・クラッシック音楽と違い、お洒落で優雅な気持ちにさせてくれます。シャンペンも飲みたくなる。

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     モネの庭  睡蓮の池 ジヴェルニー まるで絵画のようだった。

モネの庭と睡蓮
 1883年、40歳を超えたモネはセーヌ河沿いにあるジヴェルニーに住むことになります。モネの庭で有名なジヴェルニー。そこには睡蓮など水草のモネの池があります。浮世絵にヒントを得たという太鼓橋にルビー色した藤の花が咲く。『睡蓮の池』や『緑色の反映』。パリのオランジュリー美術館で観た大作『睡蓮の朝』はまるで日本の御殿襖絵ようでした。モネの庭に刺激されてカメの庭を夢見ています。


出典 YouTube(https://www.youtube.com/watch?v=gemIJlFy7GY)

ドガ  
 エドガー・ドガ(1834年- 1917年9月27日)は、フランスの印象派の画家、彫刻家。線描を重視し、大胆で奇抜な構図や対象の瞬間を鋭く捉える優れた観察眼で、歴史画や肖像画、競馬、舞台、踊り子など都会的な題材を描きました。踊り子の実態は悲惨なもので金持ちの囲い者でした。

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 『踊り子ドガ  モスクワ プーシキン美術館

ポール・ゴーギャン
 ポール・ゴーギャンは19世紀のポスト印象派の芸術家。画家、彫刻家、版画制作者、陶芸家と文筆家として多彩な才能を持っていました。タヒチ島のポリネシアンを多く描いています。

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『アハ・オエ・フェイイ(妬いてるの)』  プーシキン美術館

ゴッホ
 ファン・ゴッホ (1853年3月30日 - 1890年7月29日)は、オランダのポスト印象派の画家です。カーク・ダグラス主演のゴッホを描く映画はうまく出来ていました。南仏プロバンスの自然をゴッホ独特のタッチで描く。彼が晩年過ごした アルルのサン・レミ療養院を訪れました。金髪碧眼のゴッホ役を演じたカーク・ダグラスは名演技者でした。大好きなカーク・ダグラスの一族はロシア系ユダヤ人であることを知りました。今では息子のマイケル・ダグラスだけが超有名ですね。

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  ゴッホ自画像  アブダビ・ルーブル美術館

映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』
2020年6月に封切りが予定される映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』(https://gaga.ne.jp/gogh/)を期待しています。監督はジュリアン・シュナーベルでゴッホ役はウィレム・デフォー。この映画は2020年アカデミー賞主演男優賞ノミネートされています。キャッチコピーは「ゴッホが見た世界が、あなたの魂を解放する、圧倒的感動体験」とある。楽しみです。ここでゴッホのコレクション825点を収録した画集動画を楽しみましょう。ピアノ演奏はベートーヴェンの名曲。

でゴッホ役はウィ出出出典 YouTube https://youtu.be/CVCg9KAi9wM

シャガール
 マルク・シャガール(1887年7月7日 - 1985年3月28日)は、ロシア(ベラルーシ)出身のユダヤ系フランス人。ニースにあるシャガール美術館を訪れました。東欧ユダヤ人(アシュケナージ)の貧しい村祭り、民話など昔話を題材にしています。

  題名不明 シャガール美術館

ミュシャ
 アルフォンス・ミュシャ(1860年7月24日 -1939年7月14日)はアール・ヌーヴォーを代表する画家。多くのポスターやカレンダーを制作しました。絵画の代表作は20枚から成る連作『スラヴ叙事詩』があります。
同年代では妖艶な金粉女性を描く世紀末画家クリムトが有名です。

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 『四季』  「春」「夏」「秋」「冬」 ミュシャ          クリムト

パブロ・ピカソ
 パブロ・ピカソ (1881年10月25日 - 1973年4月8日)は、スペインのマラガに生まれてフランスで制作活動しました。生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵などの作品があります。名作『ゲルニカ』はまだ見ていません。スペイン・バルセロナにあるピカソ美術館を訪れたことがあります。そうだ、忘れていましたがサルバトーレ・ダリも奇怪な作品が多く面白い。

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 ピカソ モスクワ プーシキン美術館

マティス
 アンリ・マティス( 1869年12月31日 - 1954年11月3日)は、フランスの画家です。自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と謳われます。日本の猪熊弦一郎画伯はマティスの指導を受けています。彼は三越の包装紙「華ひらく」のデザインを描いたことで有名です。私は20年前に三田校舎で定期的に開かれていた猪熊画伯を囲む会に出席したことがありました。猪熊画伯はマティスのもとで過ごされたパリ時代を懐かしく話されていました。

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  マティス モスクワ プーシキン美術館

戦争には終わりがある
 これは2020年4月20日、ニューヨークでコロナ感染現場で働く看護師の壮絶な声です。そのまま引用させてもらいました。

戦争には終わりがあります。第二次世界大戦も原爆で多くの命が失われ、戦争が終結しました。打撃も多くありましたが、平和な世界が訪れ、経済も立てなおりました。しかし、コロナとの戦いは終わりがありません。少しづつ感染者が減ったとしても、私たちがまた普通の生活に戻って、学校に行ったり、レストランに行ったり、コンサートで沢山の人が集まると、また、コロナの感染が戻ってきてしまうことが考えられます。もしかしたら、もう、私たちも前のような生活ができなくなるかも知れません。そして、私たちが予想もしていなかったくらい生活スタイルを変えることを強いられることになるかも知れません。

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『日傘の女』(1886年)  モネ パリ オルセー美術館
「右向き」と「左向き」が対になっている。有名なモネの妻「カミーユ・ドンシュー」と長男「ジャン」 をモデルにした日傘の女はワシントン・ナショナル・ギャラリーにあります。

セザンヌ
 ポール・セザンヌ(1839年1月19日 - 1906年10月23日)はフランスの画家で仲間としてクロード・モネやルノワールなど印象派の人々がいます。エクス市でポール・セザンヌは1839年1月19日に誕生。私は南フランスの大学都市エクス・プロヴァンスに数回行きました。エクス市の隠遁時代に『サント・ヴィクトワール山』を数々描いています。2010年にワイン研修旅行と称しプロバンスを回り、サント・ヴィクトワールがよく見えました。セザンヌの伝記映画『セザンヌと過ごした時間』(2016年)はよくできた映画です。私が鑑賞できたのはエルミタージュ美術館にある『サント・ヴィクトワール山』でした。

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(左)『サント・ヴィクトワール山』  サンクト・ペテルブルグ エルミタージュ美術館 
(右)『道化』 モスクワ プーシキン美術館

アブダビ・ルーブル美術館
 アラビア半島の東、ドバイの近くにあるアブダビにルーブル分館がオープンしました。何故こんなイスラム世界にルーブルなのか。オイル・マネーによるものです。ガラガラに空いています。名作を独り占めし写真撮影も自由。パリの混雑するルーブルに出かけるよりはアブダビのルーブルにしますかね。
ここでセザンヌの作品を名曲をバックに鑑賞しましょう。名曲はドビュッシーやショパンのピアノ曲など。


   出典 YouTube(https://youtu.be/yNU4Jr790o8)

ダヴィッド
 ジャック・ルイ・ダヴィッド(1748年8月30日 - 1825年12月29日)は、フランスの新古典主義の画家。18世紀後半から19世紀前半にかけて、フランス史の激動期に活躍。この絵は ナポレオン1世が1800年5月にグラン・サン・ベルナール峠経由でアルプスを越える姿を描いています。パリ・ルーヴル美術館では巨大な絵画『皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式』(1805-1807年)を観ました。全長が10メートル近くもある作品は、ルーヴル美術館のなかでもっとも大きい。

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(左)『アルプスを越えるナポレオン』アブダビ・ルーブル
(右)『皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式』

ジム・ハムメル(Jim Hummel)
 Jim Hummelはアメリカ生まれのイラストレータでコラム漫画を描くことが得意です。現在、カリフォルニア・サンノゼ市に住んでいます。私の親戚。ジムが描いてくれた私のプロフィール漫画です。
鎧を身に着けたサムライ姿です。右手に園芸用の小手を持っています。そして左手にテニスのラケットを握っています。下には花々と左下に富士山を描いています。私の大好きな趣味であるガーデニングやテニスをイメージしたのでしょう。髭つらの人相は武者の面構え、短足でがに股なのはいかにも日本人の典型的な姿。これがアメリカ人から見た斉藤孝のプロフィールなのでしょう。

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  カメのラスト・サムライ姿

インフォデミック(Infodemic)という情報感染症
 パンデミックの話題でお騒がせしました。都会に人々が密集し、地球の隅々まで交通網が発達。人々が移動し交流しています。パンデミック感染拡大に最適な時代です。しかし、どうやらパンデミックよりもインフォデミック(Infodemic)という情報感染症との戦いも必要です。例えば、SNSなどでデジタル世界に拡散するフェイクニュース。緊急事態を煽りパニック的な買い占め、これを機会に封鎖社会を作りだす。インフォデミックによるものです。結論として悪いのは人類自身です。人類は様々なウイルスに感染してきました。気象変動を起こし、人類が地球のあらゆる場所へ進出し、野生動物とウイルスが調和していたところに侵入しその調和を壊しました。いかにウイルスと共存していくか。ウイルスは自分の一部という多様性を理解すべき。また人類は一丸となり地球環境を見つめなおすべきです。
 
 ダラダラと駄文を綴りました。絵画は私が撮影したものですが、動画は全てYouTube投稿の作品を引用させてもらいました。オリジナル著者には心から感謝します。もしなにか著作権などで不都合があれば直ちに削除しますからご連絡下さい。
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