勝負の神様
秋保神社の初詣と「どんと祭」
澤井 清
毎年恒例の「初詣」と「どんと祭」に行ってきました。近年は地元の「秋保神社」で済ませることにしている。「秋保神社」は勝負の神様として、全国的にも知られている。仙台出身のオリンピックゴールド • メダリスト「羽生結弦」選手が参拝し優賞以来、多くの人達が参拝するようになった。
初詣でにぎわう秋保神社
秋保神社
秋保神社の創建は、大同 3 年(808 年)、坂上田麻呂が蝦夷平定の際、この地に熊野神社を祀ったのが始まりと伝えられている。
室町時代、この地を治めていた秋保村領主の先祖で、最上に流浪していた平盛房(たいらのもりふさ)が、信州諏訪大社に本土の回復と居城奪回を祈願し、願いが叶って戦勝の御神徳を得ることが出来たと言われている。その後、諏訪神社の御神霊をこの地に祀った。以後「戦いの神」として崇拝されるようになった。
「コロナ」も落ち着いたためか、例年になく多くの参拝者で賑わっていた。参拝の順番が来るまで小雪の降る参道をゆっくり進むと、「のぼり」がいっぱい。ふと見ると、遠く北海道「函館市」の馬主協会の「のぼり」が風ではためいていた。その他、全国各地の祈願者の「のぼり」千本以上が立っていた。
北海道「函館市」馬主協会の入賞祈願「のぼり」
どんと歳
1 月 14 日仙台では、前年度に使用した御神札や御守り、また門松や正月飾りなどをお焚き上げし、その御神火にあたると 1 年間、無病息災・家内安全で過ごせることができるといわれている。このため、私も秋保神社の御神火にあたってきた。
秋保神社の「どんと祭」も同様、18 時から火入れとなり、19 時からは御社殿での市の無形民俗文化財「秋保神社神楽」が初奉納される。
「どんと祭」お焚き上げ前の神主による祈願
「どんと祭」神主による着火
「どんと祭」燃え上がるお焚き上げ:この火にあたると一年間無病息災で過ごせる
どんと祭の由来
特に宮城県内各地の神社で盛んに行われ、仙台市の大崎八幡宮の「松焚祭」(まつたきまつり)が宮城県最大規模である。いつ始まったのかは不明であるが、1949 年(嘉永 2 年)には恒例行事となっていた。正月飾りを焼く行事は1880 年ごろまでは大崎八幡宮特有の行事であった。
「どんと祭」という呼称は、地元新聞社である河北新報が 1906 年 1 月 14 日の記事において、「九州で行われる類似の行事ではドンドととなえている」「大崎八幡宮の総本社である宇佐八幡宮は大分県にあるため、九州の風習が入ってきた」という根拠無い記事を載せたことや、松焚祭の観光化が進んでいたことから、地元が記事に便乗したとのことで定着した。仙台市以外の神社に広まったのは高度経済成長期以降である。
それでは、宮城県最大規模の豪快な「どんと祭」である大崎八幡宮の松焚祭も併せてご覧下さい。
出典 【どんと祭の点火,燃えさかる炎】2021/01/14,大崎八幡宮,宮城県仙台市,
最後に皆様の健康と家内安全をお祈りして、新年に相応しい雅楽奏者「東儀秀樹」の演奏「鬼滅の刃:炎」をお届けして終わります。雅楽の笙と篳篥による優雅な演奏をお楽しみください。
東儀秀樹 鬼滅の刃「炎」
出典:https://www.youtube.com/watch? v=VRhz2j9Ed24
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