これぞ最後の楽園
2019年のアルスロンガ農園合宿について回顧しました。まず、このブログは長々とくだらない内容を綴っていますから音楽を聴きながらお読み頂くと適当かと思います。
セリーヌ・ディオンのクリスマスと新年の歌をお楽しみください。このアルスロンガ農園の記録はカメによる私的なものであり、公式なものではありませんから書いてあることはカメの戯言であることをお断りしておきます。 (注意) 写真と本文とは必ずしも整合しません。
(YouTubeから引用しました。https://youtu.be/XSGiIxOXESw)
恒例の餅つき
2019年最後の12月合宿は恒例の餅つきから始まりました。豪快に焚火のかまどにはせいろを積み上げてもち米を湯出ました。そしてケヤキ臼と木製キネを使いもち米を突いていきます。これは元相撲部の方が得意でした。
豪快な元相撲部のお姿。蔵に40年近く眠っていた臼と釜とせいろは生き返り、昔のもちの歯ごたえと香りを楽しませていただけるようになりました。
3段のせいろでじっくりと蒸すのであっという間につきあがります。
つきたてのもちはあんこ、きなこ、だいこんおろし、と合わせられ、瞬く間に消えてしまいます。一息ついてから、おそなえ、餡餅、のしもち作りにうつります。
アルスロンガ農園婦人部のみなさまにより餅を固める。
早く食べたいわ。ネパールからの農業実習生を前にして、日本語で「ナマステ」。
年末合宿の仕事
今井会計担当の話。今年はイブリガッコをキチンと作ろうということで天日干し、燻し用の櫓を組み立てました。漬物用大根の収穫はあと2週後が最適とのはんだんです。また燻しも天日干し10日後3日3晩しっかりやろうとなりました。つきましてはイブリガッコの臨時合宿を2回行います。矢作洋酒でのビン詰日程、12月合宿の日程と併せて次の通りご案内しますので多くの方の参加をお待ちします。
①イブリガッコ臨時合宿その1 11/30PM1;00集合~12/2 大根の収穫(200本)、水洗い、天日干しがメイン作業になります。
②イブリガッコ臨時合宿その2 12/10PM1:00集合~12/12 天日干しした大根を付きっきりで3日3晩いぶします。
②イブリガッコ臨時合宿その2 12/10PM1:00集合~12/12 天日干しした大根を付きっきりで3日3晩いぶします。
③矢作洋酒でのビン詰作業
主な作業はワインボトルのラベル張り、大根の漬け込み、15日(日)は餅つき、などです。
アルスロンガ・ワイン
農園のブドウも無事10/15に搾汁を終えました。量は昨年並みの170から180Lぐらいですが、矢作の社長さんは出来栄えに感心しておりました。熟成中ですが12月には皆さんと一緒にヌーボーを楽しみたいものです。畑のイブリガッコ用のだいこんもすくすく育っています。
2019年アルスロンガワインのエチケット。お洒落ですね。妙義山をモチーフしています。
アルスロンガ・ワインの味は世界一です。ハラチョンご夫妻による細やかで愛情ある育成の賜物です。アルスロンガワインのマエストロ。80歳になってもワイン造りの執念に熱く燃えています。一滴たりとも溢さずにワインの味と香りにこだわります。ワインの匂いではなく香だ!!、このたわけ者。怖いマエストロです。2019年12月は新酒、アルスロンガワインで盛大に盛り上がりました。
創作料理にこだわる
徹底的に創作料理にこだわる新ちゃんの話。秋は生ハム作りが恒例の作業でしたが、2年前から、冷蔵庫に生ハムの塊が占拠しつづけたため、中断してきました。今回、スライスして、真空パックして、持ち帰ってもらおうと、てんじんに持ち込んだところ、一部いたんで、廃棄を余儀なくされるものが出てしまいました。まことにもったいないことです。
じつは、パルマハムの最高級品?クラッテーロは豚のお尻の肉を豚の膀胱に詰めて熟成したものでサイズもだいぶ小さくなり、冷蔵庫に入るサイズになります。豚の膀胱の入手は困難ですが、骨を取り除いたもも肉が2kgくらいとのことですので、これを使ってハム作りを続けてみるつもりです。
アルスロンガ・ワインの歴史
浅輪小作人頭の話。ブドウ畑は2007年ブドウ苗を90本をお寺とビニールハウスと桑畑左側に植え付けしてスタートました。2009年須永、真壁、遊佐さんが加わり、天上の畑にビニールハウスの苗を移植と購入した苗を植え付けました。現在のアルスロンガのブドウ畑が整い、毎回合宿でアルスロンガのメンバーが協力して野菜作りと共に葡萄の手入れを行いワイン造りを続けてきました。
2011年の最初のワインは数10本出来ました。2014年に100本のワインが、そして現在は200本を超えるワインが出来ています。
2020年オリンピックの年には保管してある毎年のアルスロンガワインを並べて飲み比べる予定です。
アルスロンガワイン誕生に貢献した二人の偉大なメンター(Mentor)は、浅輪小作人頭と上野農奴監督でした。あれから約10年にもなりましたが初のワイン瓶詰めを終え誇らしげな微笑みをうかべていました。ワインの味はまさに素人の味でしたが仲間の愛情がこもったものでした。当時のアルスロンガワインはみんなで造る素朴な共産主義的作業の産物でした。誰でもがいつでも楽に参加して、それなりの仕事を与えてもらえるワイナリー。プロのワイン造りなど誰もが期待していませんでした。みんなで仲良くぶどうを育てワイン造りをしたという達成感だけに満足していました。
カメガーデンの誕生
カメガーデンのばらと皇居から移植した浅間夕すげがしっかりと根付きました。「かの町に始まる」あの畏れ多き皇后陛下の御歌と「ゆうすげ」の姿は実に優雅でした。ゆうすげですが雑草で埋もれていましたが、その園遊会のためアルスロンガ婦人部のみなさまの献身的な雑草駆除により蘇りました。駐車場との境界はブドウのフェンスで仕切られました。今回はアーティーチョーク、スイスチャードの苗を移植し、ルッコラ、コリアンダー、マーシュなどのサラダ専門の花壇もできました。カメは寒風吹きすさぶ中で、5時過ぎまで頑張り、ステップも出来上がり、シックな色で仕上がっています。
ゲテモノ料理
本人は創作料理と考えているようですが、御婦人からはゲテモノ料理と言われています。新太郎卿の話。名物は80度くらいで3時間くらい湯せんする低温のコンフィです。アンキモ、ミズダコ、ナマコ、(アンキモは干物用のピチットで包んで2日間冷蔵庫に入れて水分を抜いて)あたりを考えています。東京で実験した感じでは、アンキモはまさにフォアグラに変身したのではないかという出来栄えでした。もう一つ、オーストラリアビーフをシードルに漬けたまま湯せんにしてみました。これはローストビーフ風にしあがりました。中がピンクでわさび醤油、からし醤油でなかなかいい肴にしあがりました。
カメガーデン園遊会
2020年4月にはアルスロンガ農園でも「桜を見る会」を予定していますが、恒例になっているカメガーデンの園遊会を2019年6月に開催しました。バラはやや残念でしたが身の丈を超える巨大なタチアオイの姿に魅了されました。これもアルスロンガ農園の秘めたる自然の恩恵にるものです。まさにパワースポット。みなさまによるカメガーデンの整備に心から感謝します。浅輪シェフの豪華なパエリアの味は絶品でした。
そば打ち名人
午後は菊地そば打ち名人、御父上とお嬢さんが、新そばと鶏の丸焼き2羽を持って駆けつけてくれました。新そばは色、かおり、歯ごたえ、どれも申し分なく、一同、声もなく、ひたすら、ざるに手をのばしました。
冷蔵庫の棚卸
啓子女将とアタエ姉御から御注意。冷蔵庫の在庫減らしは順調にすすむことになります。冷凍になっていたパプリカの炒めたものは、14日の、カスレに、豚舌はコンフィにして、カスレの原料にキノコの炒め物は冷ややっこのトッピングに、イーストはもちとり粉に混ぜられて、パンになりました。
冷凍のかきは、ラムレーズンとともに、テリーヌと白菜スープの材料に。大根の皮、株、ひたしマメ、ブロッコリのジャーサラダは見事になくなりました。
冷凍のかきは、ラムレーズンとともに、テリーヌと白菜スープの材料に。大根の皮、株、ひたしマメ、ブロッコリのジャーサラダは見事になくなりました。
収穫祭
新太郎卿の話。神棚の前に畳の間と板の間ができますので氏子一同板の間に集まって、神様の前が「なおらいの場」となります。カメがデコボコだった食卓を、すっきり、同じ幅、同じ高さのものにしてくれるはずです。ついでに椅子も、同じ高さにしてくれるかもしれません。食事の場がかわります。尾頭付きの鯛神事のおそなえに尾頭付きの鯛〈養殖もの〉を調達しました。
神事まで1日置かなくてはならないので生のままでお供えするのも心配で、おおなべにのそこから5㎝くらい塩を敷き、その上に鯛をのせその上から塩をかぶせストーブの上にのせて一晩火をたきました。コチコチになった塩の塊を新聞紙の上にのせ、金づちでたたいて鯛を掘り出しました。決して塩辛くなくて、ホクホクとしてなかなかの味でした。次はもう少し小ぶりなもので3時間くらいでやってみましょう。
新太郎卿の話。神棚の前に畳の間と板の間ができますので氏子一同板の間に集まって、神様の前が「なおらいの場」となります。カメがデコボコだった食卓を、すっきり、同じ幅、同じ高さのものにしてくれるはずです。ついでに椅子も、同じ高さにしてくれるかもしれません。食事の場がかわります。尾頭付きの鯛神事のおそなえに尾頭付きの鯛〈養殖もの〉を調達しました。
神事まで1日置かなくてはならないので生のままでお供えするのも心配で、おおなべにのそこから5㎝くらい塩を敷き、その上に鯛をのせその上から塩をかぶせストーブの上にのせて一晩火をたきました。コチコチになった塩の塊を新聞紙の上にのせ、金づちでたたいて鯛を掘り出しました。決して塩辛くなくて、ホクホクとしてなかなかの味でした。次はもう少し小ぶりなもので3時間くらいでやってみましょう。
ワイン研修旅行
浅輪小作頭の話。アルスロンガでワインを作るにあたって、ワイン研修旅行を2008年を最初に4回にわたってフランス中のワインの産地を訪ねる研修旅行を続けてまいりました。 毎回サンペレにある弘武さんのブドウ畑、醸造所を訪ね、ご指導していただきました。一方醸造は勝沼の老舗矢作ワイナリーの向山社長の全面的な協力を得まして、ごく少量でも採算を度外視して、真剣に誠意ある対処していただきました。おかげさまで最初の2011年に伝説のアルスロンガワインを出来て以来、2018年まで素敵なワインを出来てきました。そして毎年 弘武さんにテイスティングをお願いして、コメントをいただいてきました。
弘武さんの美しく迫力ある語彙の数々に魅了されました。しかもお顔もハンサムで体格もセクシーですからこの無骨なカメも悩殺されました。ワイン造りはもともと高貴で神聖なことで、言葉をはじめ文化と教養が必要だったのですね。飲み食い酒乱、暴言と妄動だけで終わろうとしていたアルスロンガにとり励みになりました。これもワインの魔力によるもの。
アルスロンガ漁業
12月10日は久しぶりにアルスロンガ漁業協同組合がヒラメ漁を実施しました。ノルマンディー、エトルタを思わせる、断崖の沖、水深15mから30mの浅場を繰り返しながして、ひたすらあたりをまちます。1mを超す、サメやエイと格闘しながら、なんとか、1.5kg級5枚、エイ1匹を確保することができました。それらは11日には、松井田に持ち込まれ、大岡さんのみごとな、包丁さばきで刺身、こぶ締めに変身します。あらは煮つけやスープになり、出しガラも「のら」のごちそうになり、例によってすべて食べつくしました。エイも煮つけやスープになり、当初、警戒していた人たちの胃袋にすべておさまりました。今井漁労長の自慢。
御領主「新太郎卿」のお言葉
新太郎卿の話。2019年、年相応の不自由はともかく、大きな事故もなく、大きく健康を損なうこともなく、不幸に打ちひしがれることもなく過ごすことができたのはまことに喜ばしい限りです。2020年も、あまり頑張らないで、ただひたすら無事に過ごすことを心掛けて頂きたくぞんじます。皆さまのご健康とご多幸をいのるばかりです。なお、この御領主様のお言葉はカメが代弁したものです。
御領主「新太郎卿」のお顔。松井田チャールズ殿下。ジェントルマンです。
ワインとビール、そしてゲテモノ料理で御満悦の日々をお過ごしです。
カメの謝辞
2019年は合宿に参加する機会が少なく、葡萄の収穫やワイン作りの忙しい時期に協力できなくて大変申し訳ありませんでした。母親の看取り介護や海外出張なども重なりカメは勝手な行動で一年をおわりました。そんな不義理なカメであっても何時もながら暖かく迎い入れてくれる御領主「新太郎卿」そしてアルスロンガ農園のみなさまです。まさに家族以上の親密な関係といえます。こんな素晴らしい余生をおくれる幸福をみなさまに感謝します。
我が家のクリスマスイブの夜食にアルスロンガワインのヌボーの味は格別の御馳走となりました。孫と娘夫婦共々美味しく堪能しました。
アルスロンガ農園のアーカイブは下記を参照ください。
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