斉藤孝  カメのブログ

カメの個人的ブログです。私の趣味、ガーデニング、友人との交流

2023年薔薇オープンガーデン 総括

薔薇オープンガーデンの記録(傘寿の薔薇)  2023年5月

 2023年5月は3年振りに小さなマンションの薔薇オープンガーデンを開催することができた。みなさんに集まりいただき、ささやかな会合であったがお仲間と直にお話を交わし、ワインなど飲み語りあう機会を持てた。
傘寿80歳になると体力も知力も衰えて、情けないくらいに覇気がなくなり大好きなガーデニングにも力が入らない。3年振りにみなさまをお招きして細やかなオープンガーデンを開けるとなると嬉しくもなり、ハッスルした5月だった。

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コロナ禍の3年はデジタル世界だけで鵠沼の小さな庭から情報発信を繰り返してきた。SNSやメールなどバーチャル世界だけのオープンガーデンだけでは旧交を温めあうという幸福は得られない。2023年5月はコロナ禍から解放されてリアルなオープンガーデンを開催することができた。

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2023年4月27日に最初の開催についてメールで報知した。

桜の満開は終わり、4月になり薔薇の蕾は伸びています。
「若さあふれる美」、蕾の思いやりと励ましに感謝しました。
あと一カ月、「我慢と期待」。興奮して眠れない日々が続きます。
小さな薔薇園はオープンガーデンの準備で忙しくなりました。
4月末24日頃から5月21日頃まで、見頃になります。

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ミニ薔薇園と爛漫の花々。是非とも、見て頂きたいですね。3年のコロナ禍で耐えた会合です。みなさまと楽しい再会を希望します。お待ちしています。

4月27日は、幸いにして好天に恵まれました。みなさまの日頃の行いと精進の賜物ですね。久々の再会となりました。みなさまのお変わりなく、お元気なお姿とお声に触れて幸福でした。お仲間の絆がいかに大切な事かあらためて確信することができました。楽しい一時を共に過ごすことも実に幸福な時間です。重ねてお礼申し上げます。

それから、過去の薔薇オープンガーデンのコンテンツですが見損なった薔薇を見てやってください。またの再会を希望します。カメの庭はパワースポットです。大いに楽しみましょう。

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 「薔薇と夕暮れの灯り」 ミニ薔薇園の物語  2023年4月28日
夕暮れ時、鎌倉彫のスタンドの灯りを点けてみた。オレンジ色になった室内はホンワカした優雅な雰囲気になった。灯を主役にした薔薇と花々は落ち着いた色合いになる。薔薇の香りが庭一面に漂う。真っ白なジャスミンと香りを争っているようだ。
薔薇とジャスミンは豪華な香りの共演を演じてくれた。

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シャネル高級香水のナチュラル版といえるだろう。
妖艶な淑女を伴っているようで興奮した。
フェンスに絡まる真紅の薔薇は外に向かってアピールしている。 
まるでカルメンの髪を飾る大きな赤い薔薇のようだ。
誘惑されそうな悩ましいジプシーの真紅の唇。 
ビゼー歌劇の『ハバネラ』の一節をつぶやく。

  L'amour est un oiseau rebelle
   Que nul ne peut apprivoiser
     恋は野の鳥
      誰も手なずけられない、

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今宵も、まもなくアラビアンナイトになりハーレムの宴が待っているだろう。
カメの庭は妄想のパラダイスである。

   動画「傘寿の庭に薔薇が咲いた」(約5分)




「 老人の庭に薔薇が咲いた」 2023年5月1日
傘寿の高齢者だけの薔薇オープンガーデンとなった。コロナ禍から解放されて3年振りに開催された。お互いに安否を直に確認できた喜びは計り知れない。
みんなの話題は豊富で、マスクも外し、とても賑やかになった。老いたりと言え、まだまだ生き生きしている。生臭いくらいだ。シチリアの田舎イタリアンを食べながらワインを飲み比べた。痴呆や認知の症状が始まってもお互いに耳が遠く、うなずく動作だけ。話題は無理にChatGPTなど先端AI関係にしたが、チンプンカンプン。
耳と目が遠くなり差別のない年代になったと変な同情で互いに安堵した。

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『はじめにコトバありき』  
In the beginning was the Word
コトバとネーミングによる存在論があるから
人間はAIよりも勝る。
哲学の勝利を吠えた。

 「傘寿の庭に薔薇が咲いた」 2023年5月3日

"薔薇が咲いた,
   薔薇が咲いた、
     真っ赤な薔薇が、
       寂しかった傘寿の庭に
         薔薇が咲いた"
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傘寿の80歳になった。父親は35歳で亡くなったから二倍以上も生きながらえてきた。

「老人と薔薇」 酒臭い80歳の老人と薔薇。

アンマッチ、アンバランスでとても絵にならない。薔薇に関する知識は、はずかしいくらいに乏しい。そもそも「薔薇」という漢字を書けないのである。
「バラ」と片仮名で綴れば楽なのだが格好つけて「薔薇」にしている。
薔薇コンプレックスの証といえるだろう。

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満開になり美を競う薔薇は我慢して相手になってくれた。
これでもか、これでもか、近づいてきた。芳醇な香りに魅了された。
デビッド・オースチンの八重咲は上品な姿でせまってきた。
幾重にも重なった花びらがピンク色に染まり今にも抱きつかれそうになった。
妖艶な香りが漂う優雅な時間だ。
薔薇を独り占めした。薔薇のハーレムになった。
悩ましい真紅の薔薇に誘惑されそうになった。 
まるでカルメンの髪を飾る大きな赤い薔薇のようだ。

「夕暮れが一番綺麗ですね」と
   薔薇貴婦人に尋ねた。
「今宵は夜通しお付き合いくださいね」と
   口説いてみた。

子供の頃から草花が好きで、自然を小さな遊びの空間に変えてきた。
雑草でも薔薇でも差別なく、何でも愛おしい。

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 「クイーンエイコ」 デビッド・オースチンの偽バラ  2023年5月5日

「デビッド・オースチン」の薔薇は夕闇で優雅に微笑んでいた。
オースチンは英国薔薇愛好家でイングリッシュローズの新作を数々創り出した。
デビッド・オースチンの「偽バラ」を愛している。
カメの庭だけに限定されて咲き誇るバラの名花。
家内安全と夫婦円満を祈願するために品種改良されたバラといえる。
デビッド・オースチンの偽バラは傘寿をめでたく迎え豪華な花姿になった。
私は正直に申すならば、「薔薇」にはあまり興味を抱かなかった。
美しく香りが濃厚な花として、こわごわと栽培してきた。
数年前に散歩道でバラの咲き乱れる素敵なお宅の横道を歩いた。
大輪で幾重にも重なった花びら、色合いが豪華な花姿、さらに濃厚な香りがしてきた。「デビッド・オースチン」と呼ばれるイングリッシュローズであると教えられた。「バラ」を「薔薇」へと厳かに変え熱愛がはじまった。
数本の高価なデビッド・オースチンを購入した。
「クイーンエイコ」はその中でも最愛の薔薇になっている。
近づくと、いつもの小言をささやいてくれた。苦情にも聞こえる。

"適当な距離にしてくださいね"
"それが円満な秘訣なの・・"

隣に咲いている「プリンセスケイコ」と「プリンセスヨウコ」はゲラゲラと笑った。
デビッド・オースチンにもこんな下品な薔薇がある。
まるで二人の愚娘のように思えた。
薔薇の園は家族を映し出す自然界のようでもある。
今宵は悪夢が待っている。




バラの最盛期は終わりました。
花の命は短くて、寂しくなりました。

2023年のバラに感謝して駄作を書きました。
「クイーンエイコ」と呼ぶ大輪のバラ。

デビッド・オースチンのバラが大好きです。カメの庭だけに限定されて咲き誇るバラ。家内安全と夫婦円満を祈願するために品種改良されたバラです。(爆笑)

終わり
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